
今回は、建築用語を由来とした言葉を紹介します。
「こけら落とし」
こけらとは、材木を薄く削った際に出る木片や
削りくずの事をいいます。
昔の劇場は木材で作られており、工事の最終段階で
こけらのくずを払い落としていました。
この行為が転じて、新しい施設の最初の興行を
「こけら落とし」と呼ぶようになりました。

「結構(けっこう)」
漢語の「結構」は、建造物の構造や文章の構成など、
組み立てや構成を意味する言葉です。
これが日本に入り、「計画」「支度」「準備」を
意味する名詞として用いられるようになりました。
さらに、その準備や計画に対して
「立派だ」「よろしい」と評価する用法が生まれ、
結構は「丁寧だ」「人柄が良い」といった意味でも
使われるようになりました。
「几帳面(きちょうめん)」
几帳面とは、貴人などが目隠しの間仕切りや
風よけなどに使っていた家具「几帳(きちょう)」が
語源です。
几帳の柱の面を削り、両面に段を付けた面を
「几帳面」と呼んでいました。
几帳面のような装飾は、きちんと正確な仕事を
しなければできない事から、物事をきちんと行う
真面目な人を、几帳面な人と言うようになった、
と言われています。

他にも建築用語が由来となる言葉は多くあります。
普段、何気なく使用している言葉も調べてみたら
建築用語が関係しているかもしれませんね。
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