工法や部位、周辺環境に合わせた適切なシロアリ対策
住宅の長寿命化、性能向上などの試みによって、住宅の工法は日々進歩しています。しかし、こうした工法の進歩がシロアリによる住宅トラブルを防止するといえば、その成果は芳しくない。シロアリ対策との手法は依然、適切な防蟻剤の施工と、定期的なメンテナンスが重要とされます。
防蟻施工の方法は、防蟻剤の散布と塗布、木材への加圧注入などだが、一般的に防蟻剤の効果は寿命が5年と言われています。使用防蟻剤の毒性に注目が集まり、人体への危険性が指摘されるようになった近年では、より安全性の高い性質のものが用いられるようになり、過剰に強力な防蟻剤は姿を消した。シロアリ被害から住宅を守る為には、再施工が欠かせないのです。
一方、防蟻効果が長期間持続する防蟻剤として、近年ではホウ酸が関心を集めている。日本木材保存協会による薬剤認定では、主に表面処理用のホウ酸系の防腐・防蟻剤が、2017年12月末で10種類登録されている。水に溶けやすいため、水にかかる可能性のある部位や、湿気の多い部位での使用に適さないと言われるホウ酸だが、内部に隠れてしまい、メンテナンスや再施工の難しい所の防蟻処理としては、変えがたいメリットがある。
シロアリから住宅を安全に守る為の方法は、防蟻剤の種類や施工方法によって異なる。また、断熱材の食害など、従来、想定していなかった被害も発生している。防蟻施工が必要な部位はどこなのか、工法に適した防蟻剤は何か?工法や仕様、住宅の周辺環境など、把握した上で、適切なシロアリ対策を施したい。
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