皆さんはドラッグストアでいつも買う商品は決まっていますか？私はヘパリーゼやウコンの力を飲む前に買いに行きます。大きく見ると中国からの訪日客がドラッグストアで買い求める商品の売れ筋が変化して、中華圏の旧正月にあたる「春節」の販売実績をみると、現地の口コミサイトなどで「１２の神薬」と紹介されてきた商品の売れ行きは鈍化。一方、資生堂が２月に発売した日焼け止め「アネッサ」など新顔の商品が上位に入った。日本の消費者の新しい動きが訪日客の買い物にも反映されるようになっている。東京池袋のマツキヨなど中国系の人がわんさか化粧品を買っていくのを見たことがあるが、全国的にも同じ現象が起きているのでしょう。
訪日中国人客がドラッグストアにとって、得意客であることには変わりないが、購買データ分析を手掛けるトゥルーデータ（東京・港）によると、２０１８年（２月１５日～２月２１日）と１７年（１月２７日～２月２日）の春節期間を比較すると、訪日客の利用が多いドラッグストアは１店あたりの売上高が平均５％UP。
一方、１８年の売れ筋上位１０商品の販売額の合計は１７年を３８％下回った。１７年の上位１０商品の合計販売額を１８年に当てはめると、１７位までを足し合わせた金額に相当するという。店頭での訪日中国人の買い物動向について、トゥルーデータは「特定の商品が集中的に買われる傾向ではなくなっている」と分析する。
首都圏を地盤とするトモズ（東京・文京）の春節期間の免税売上高を商品別にみると、トップに立ったのは資生堂の新発売の日焼け止め「アネッサパーフェクトＵＶスキンケアミルク」だった。限定サイズの９０ミリリットル入りが１位に入り、通常の６０ミリリットル入りも３位とトップ３の２席を占めた。資生堂では１７年の春節後に発売した塗って寝る美白ジェルとしわを改善する美容クリームも売上高ランキングの上位に入りました。
一方、定番の人気商品だった武田薬品の「アリナミンＥＸプラス（２７０錠）」は売上高ランキングの２位に食い込んだものの、１７年の春節期間の実績からは４０％以上も売上高が減少した。40％というと企業からしたら半分近い売上げが、一点集中していたわけで、その売り上げが無くなるというのは苦しい。

　中国の口コミサイトで「日本に行ったら買うべき『１２の神薬』」と紹介されてきた参天製薬の目薬「サンテボーティエ」も４位に入ったものの、売上高は１７年を約３５％割り込んだ。ココカラファインでも１２の神薬のうち２つの商品が１７年の春節の実績から売上高が３０％落ち込んだという。
売れ筋商品が変化している背景には訪日旅行を経験した中国人が増えていることがある。自身で日本を旅行した経験がある消費者はインターネットなどを利用し、帰国後も日本の最新情報を逐一チェック。そうしてもたらされた情報が広く素早く中国国内に浸透するようになっている。
全約１６００店のうち４００店以上で免税対応を実施し、売上高の１１％を免税売上高が占めるマツモトキヨシホールディングスでは「訪日客の取り込みは実際に日本に来る前から始まっている」と指摘。越境ＥＣ（電子商取引）や国内店舗でのパスポートデータを分析し、今回の春節でも事前に売れ筋を予測。本番の商戦での欠品防止に先手を打ったという。

【表】春節期間、トモズの人気商品ランキング
（売上高ベース）
１　日焼け止め　アネッサパーフェクトＵＶ　スキンケアミルク（９０ミリリットル入り）　資生堂
２　ビタミン剤　アリナミンＥＸプラス　武田コンシューマーヘルスケア
３　日焼け止め　アネッサパーフェクトＵＶ　スキンケアミルク（６０ミリリットル入り）　資生堂
４　目　薬　サンテボーティエ　参天製薬
５　胃腸薬　キャベジンコーワα　興　和
６　感冒薬　パブロンゴールドＡ〈微粒〉　大正製薬
７　洗顔パウダー　ビューティクリアパウダーウォッシュ　カネボウ化粧品
８　温感シップ　ロイヒつぼ膏　ニチバン
９　リップクリーム　ＤＨＣ薬用リップクリーム　ＤＨＣ
１０　ビタミン剤　ヘパリーゼＳ　ゼリア新薬工業
【図・写真】１８年の春節商戦では資生堂の日焼け止めの販売が好調だった（東京都中央区のトモズ茅場町店）

こんなに短い期間で、こうも変化していくんですね～。こう考えるとマーケティングの大切さが身に沁みます。

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