かつては「お金と時間に余裕のある人のするもの」というイメージが強かったボランティアですが、
最近では、企業や個人が、それぞれのスキルを提供することによって社会に貢献する活
動が広がりをみせています。
「スーパーボランティア」など本当に素晴らしい人が有名になったのでも、見直されているのかもしれ
ません。
「ボランティア(Volunteer)」とは、「有志者、志願者」のことで、語源はラテン語の「Voluntas(自
由意志)」だといわれています。
「世界ボランティア宣言」によると、ボランティアとは、
個人が自発的に決意・選択するものであり、人間のもっている潜在的能力や
日常生活の質を高め、人間相互の連帯感を高める活動である
と定義づけられています。
(酒も飲まず、貯金もゼロ…スーパーボランティア尾畠春夫さん)
●●ボランティア活動の原則●●
ボランティアは1人でも団体でも行うことができ、また、暮らしている地域だけでなく、世界中に活動の
場を求めることもできます。分野も、福祉・教育・環境・防犯など多岐にわたっています。
しかし、活動にあたっては共通する原則がありますので、覚えておくとよいでしょう。
・自発性…自分の自由意志に基づいて行う活動であること
・社会性…地域のなかでお互いに支え合ったり、国際社会の一員として協力する活動であること
・無償性…見返りを求めない活動であること
様々なボランティアのスタイル ●●CSR●● CSR(企業の社会的責任)の一環として、ボランティア活動を行っている企業は数多くあります。た とえば、自動車整備工場が自動車整備の技術をいかして車いすの整備点検・清掃を行ったり、 石油会社の社員がエネルギーや環境対策について小学校や中学校で「出前授業」を行うことなど があげられます。 いずれも自社および自社社員の技術や技能を活用した社会貢献といえます。 ●●プロボノ●● さまざまな分野の専門家が無償で自らのスキルを提供する「プロボノ」という活動が注目されていま す。プロボノの語源はPro Bono Publico(公共善のために)というラテン語で、たとえば、弁護士が、 無償(または低報酬)で法律相談を行ったり、NGOやNPOを支援するために経営コンサルタント がマーケティングのノウハウなどを提供することなどがあげられます。 ボランティア活動を始める前に… 実際にボランティア活動を始める前に、次のことを考えてみましょう。自分に「できること」「できないこ と」を明確にしておくことが大切です。
●●経済的に負担できる範囲はどのくらいか?●●
ボランティアの原則は無償性です。活動によっては会費、交通費、食費などの支出を伴う場合も
あります。長く続けるためには、自分が負担できる範囲を決めておくことも大切です。
ボランティア団体を選ぶ際にも自己負担する活動費はひとつの目安となります。また、自分で団体
をつくる場合でも、資金などを十分に検討する必要があります。
最近では、ボランティアのやりがいや責任、支援される人の依頼しやすさなどを考慮し、活動に際し
て実費程度を受け取る「有償ボランティア」もあります。
●●活動時間はどの程度とれるか?●●
活動に必要な時間をどの程度とれるかを考えます。長期にわたる活動や定期的な活動が難しい
場合は、チャリティーイベントの手伝いなどの単発活動や収集活動のように自宅でできるものもあり
ます。
団体に参加する場合でも、「急な仕事で前日や当日にキャンセル」という事態が続くのは、周囲の
ボランティアにとっても、支援を受ける人にとっても好ましくありません。最初から無理をしないことがポ
イントです。
●●活動に必要な知識や技術はあるか?●●
ボランティア活動には手話や傾聴ボランティアのように、ある程度の技能が必要になるものも数多く
あります。団体によっては講習会などを行って技術指導をしてくれるところもありますので問い合わせ
てみましょう。
団体を選ぶ際のチェックポイント
自分の趣旨にあった団体がみつかったら、活動内容をチェックすることも大切です。最終的には実
際に足を運んで、活動の様子を見たり、話を聞いて判断することが大切です。
有償か無償か
有償の場合は支給額や支給方法を、無償の場合は自己負担額を確認する。
活動状況や実績
実際にどのような活動を行っているか。時間的な拘束はどの程度か。また、万が一トラブルが発生
した場合のノウハウや、発生しないためのルールづくりがなされているかを確認する。
会員の構成
年齢や性別、できればおもな従事者層(定年退職者が多い、主婦が多いなど)も確認しておいた
ほうがよい。あまりにも、自分と環境がかけ離れていると意識の共有が難しくなる場合もあるので注
意が必要。
運営方法
寄付に頼っている、会費などの形で会員が費用を負担している、サービスの利用者が料金を負担
しているなど、さまざまな運営方法があるといいます。
これからも、地震や台風だけでなく、機械では賄うことが出来ない災害があった時には、絶対に人の
手が必要になります。ボランティアとは何ぞかと一度勉強してみるのもいいかと思いました。
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