今、大型物件を三和建設株式会社でも建設中ですが、鉄骨不足で着工まで遅れをとってしまいました。
その中でも、最後まで入ってこなかかったのが鉄骨を繋ぐボルトです。弊社だけでなく、橋や高層ビル、
細長いオフィスビルなどの鉄骨をつなぐ鉄鋼製の高力(ハイテンション)ボルトと呼ばれるねじの不足が、
全国各所で工事を遅延させています。
この不足は昨夏ごろから始まり、高力ボルトを扱う会社の8割以上で工期に影響が出ていたといいます。
そこで、年末に国交省が買いだめを控えるよう業界に要請しているようですが、改善に時間がかかっており
、まだまだ不足が続くと思われます。
(弊社施工中・・・・創研舎様)
国内にはボルトメーカーが十数社あり、商社や問屋を通してゼネコンに供給されます。
最近では、先々の分を注文する方法と、問屋が持つ在庫を供給するルートが通常ですが、
後者の在庫がなくなっている為、本来は発注から1ヵ月半程度で届くはずが、半年近く待たされる
ケースも出ているのが現状です、特に我々のような中小企業はこのようなのが普通なのです。
職人不足が問題に拍車
不足の背景は、東京オリンピック・パラリンピックの関連工事や、都市部を中心とした再開発の
増加で鉄骨の需要が高まったこと!
「建設用に加工する鉄鋼全体が、約2年前から不足している」(鉄鋼大手の社員)のだが、なぜ、
この高力ボルトで問題が深刻なのか?
それは建設業界の人手不足に対処すべく行われた建設の工法変更が不足に拍車を掛けたからです。
コンクリートを流し込むための型枠を作る職人が足りないため、柱や梁など建物の骨組みの製作は、
コンクリートを鉄筋で補強した構造材を使う鉄筋コンクリート(RC)造りから、鉄骨(S)造りに変え、
工期短縮を図るケースが増えており、今はほとんどが鉄骨造です。
S造にすると、高力ボルトが必要になり、その需要増に対応し切れなくなったのです。
公共工事の完成が集中する3月に向けた需要のヤマはすでに越し、今後は在庫状況の改善が
予想されますが、ねじ不足は計算外でした。
職人不足が元になった部材の不足は、鉄の表面を覆う耐火被膜でも同様に起きている。
建設投資は2010年を底に増加しているが、
1992年をピークに“失われた18年間”で他業界に人材が流出し、若手の採用を絞ったことは業界の大きな痛手となっている。
工法や調達を工夫するものの、急激に高まる建設需要に対して綱渡りする状況は当分続きそうなのです。
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