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日々通信

準防火地域の建築について

2018.6.1家のこと

私たち三和建設でも準防火地域に建物を建てることがあり、その時に思い掛けない費用が掛かったり色々なことがございます。

そこで今日は、防火地域や準防火地域で家を建てるなら必ず知っておきたいことについてお伝えしたいと思います。

土地探しをされている方や都市部で家を建てる方はぜひご覧下さい。

準防火地域 耐火性能 三和建設静岡 網入りガラス

 

日本で家を建てる場合、火事になった時にすぐにまわりの家に燃え移らないように、家にある程度の耐火性が求められます。

住宅密集地で火事になると、家が燃えるだけでなく命も危険にさらされます。

そんな火事の被害を小さくするために、都市計画で家の耐火性能を求めるようにしているんですね。

 

求められる耐火性能は4つの地域に分類されていて、家や建物が密集している地域ほど規制が厳しくなっています。

「防火地域」、「準防火地域」、「法22条区域」、「無指定」の4つで、防火地域が一番規制が厳しく、無指定の場合は特に規制が無い地域となります。

防火地域は規制が一番厳しい地域ですが、主要駅の繁華街などビルが建っている地域が多く、一戸建ての家を建てる機会はそんなに多くはありません。

一方、都市部で家を建てる場合によく見るのが、準防火地域と法22条区域の2つです。

 

駅前の繁華街は防火地域、防火地域の周辺が準防火地域、さらに準防火地域の周辺が法22条区域という感じで都市計画がされているので、準防火地域と法22条区域は住宅街に指定されていることが多いんですね。

東京都内とかだと中心部から離れている住宅地でも準防火地域に指定されていることが多いですし、区画整理をした地域なんかも準防火地域に指定されることがよくあります。

反対に、駅前といってもローカル線の駅前であれば防火地域どころか準防火地域に指定されていることも少なく、主要な駅に限られるのが特徴です。

 

ちなみに余談ですが、敷地の中で2つの地域にまたがる場合は厳しい方の規制が適用されます。

 

 

準防火地域の注意点

 

準防火地域に家を建てる場合、一般的な家に比べて耐火性能が求められるようになります。

耐火性能が求められるということはどういうことかと言うと、家自体に火が燃え移りにくいようにする必要があるということです。

そして、火に強くなるのはいいことですが、家を建てる費用も高くなってしまうという事です。

 

具体的にはサッシは網入りガラスやシャッターをつける必要があり、使える窓の種類もかなり限られてきます。

そのため費用も上がってきますし、「大きな窓をつけたい」という要望を叶えるのがかなり難しくなってきます。

「家の価格を抑えたい」とか「開口部を大きく取りたい」と考えている人にとっては、準防火地域の土地というのはあまり相性がよくないんですね。

 

数年前にあったサッシメーカーの窓が、実はどのメーカーも必要な性能を満たしていなかったという一件以来、準防火地域対応のサッシの価格がかなり上がりました。

その頃から、準防火地域で家を建てる人はかなり負担になっているように感じます。

 

木造住宅の場合、3階建てになると求められる耐火性がより高くなり、費用が上がりやすいのと同時に構造で使う木を見せられないなど意匠的な制約も出てきます。

ちなみに、法22条地域は一般の家なら問題なくクリアできるくらいの規制なので、外壁に木を使いまくりたいなど特殊な家でない限り家づくりに大きな影響はありません。

災保険のことで相談をいただくことがあるのですが、準防火地域で木造の家を建てる場合、3階建てなら保険料が安くなりますが、2階建ての家だと保険料は安くなりません

ので注意が必要ですね!!

 

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